- 照明デザインとは?
- 五感の中で視覚情報はその6~7割にも及び、脳で処理される情報量は9割にも及びます。
- その視覚情報は、光の存在によってはじめてカタチある対象として認識されます。
- 人が美しいと感じる場所には必ず光があり、その光の存在で人を惹きつけることも出来るのです。
- 照明デザインは光を使い、場所、人、モノ、環境といった空間を構成する様々な要素に関係性を生み出し、その光と影により新たな付加価値を加えていく仕事です。
- そうした空間形成を担う仕事であるため、対象とする空間も、住宅や店舗のような建築から都市計画、ライトアップのような景観形成に至るまで多岐にわたります。
- 照明デザイン業務について
- 照明デザインの仕事は、まず最初に計画全体を把握し、その背景にある周辺環境や時間の流れ(ライトアップの場合にはその歴史性)を知ることから始まります。
- その情報をもとに光のイメージを作り出し、計画の諸条件にあった照明手法や照明器具を選定します。
- それらを図面に落とし込み、施工へと繋げ、施工段階での細かい調整を行います。
- 照明計画・デザイン業務
- 内容は主に以下の3分野です。
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- 1. 建築照明計画
- (住宅、店舗、オフィスビル、美術・博物館、ホテル等、建築内部空間の照明計画)
- 2. 景観照明計画(常設)
- (建築の外構、公園等、常設となる屋外空間の照明計画)
- 3. 景観照明計画(仮設)
- (屋外でのライトアップイベント等、仮設となる照明計画)
- 上記1.及び2の照明デザイン業務は、照明基本計画、基本設計 > 照明実施設計 > 照明施工監理
- の3段階を追って進めます。
- 3のみ、照明基本計画、基本設計 > 仮設置、調整 > 最終調整
- の流れとなります。
- 照明基本計画・基本設計
- ◆ 計画の概要や諸条件を把握し、その背景にある周辺環境や諸条件を調査します。
- ◆ 調査結果を踏まえ、計画から導き出される照明計画の基本となる光のコンセプトを作成します。
- ◆ コンセプトが固まった段階で、そのコンセプトを光の効果(イメージ)に置き換え、実現するための照明手法や照明器具を検討します。
- ◆ 状況により光模型やCGによる検討を行います。
- <成果物>
- ・ 照明基本計画(光のコンセプト)の提示、及びプレゼンテーション
- ・ 照明基本設計(光のイメージ図、照明手法等)の提示、及びプレゼンテーション
- 照明実施設計業務
- ◆ 照明基本設計で作成された情報をもとに、照明器具の選定や納まり図の作成等、より具体的に光のディテールを詰めていきます。
- ◆ 選定した照明器具は建築図面に落とし込み、配灯図を作成します。
- ◆ 状況により光模型やCGによる検討を行います。
- <成果物>
- ・ 照明実施設計(配灯図、系統図、照明器具リスト、仕様図、納まり図、コストの積算資料等)の提示、及びプレゼンテーション
- 照明施工監理業務
- ◆ 着工から竣工まで、仕様変更による調整、光の最終調整(フォーカシング)、演出シーンの設定等の監理業務を行います。
- ◆ 状況により実験やモックアップを行い、実際の光の効果を検証します。
- <成果物>
- ・ 照明計画上の竣工データの測定・記録